第20章 彼女は私のものだ

「兄貴? どういうつもりだよ?」

人がすっかり怯えて逃げていったというのに、宮本景太はまだ窓辺に立ったまま、階下へ消えていく背中を見つめている。宮本誠也はもう我慢できなかった。

「橘結衣と、どういう関係なんだよ」

宮本景太の昏い瞳は、まるで網のようにその姿を絡め取って離さない。

「彼女は俺のものだ」

宮本誠也は一瞬、言葉の続きを飲み込んだのかと思った。だが待っても待っても、その先は出てこない。

しびれを切らし、頭をかきむしる。

「いや、兄さん、ちゃんと最後まで言ってくれよ。お前のものって、何なんだよ?」

「もう言い終わった」

宮本誠也はぽかんとした。

……は?

からかわ...

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